FreeBSD 10.0でsvnliteというのが生まれた。
これが何なのか、調べたので。
svnliteってなに?
端的に言って、cvsup, csupの代わり。
以前、FreeBSDのsrcアップデートにはcsupを使っていたけれども、FreeBSDの公式リポジトリがCVSからSubversionに移行したのでそれに伴う処置。
だからして、FreeBSDソースコードのチェックアウトに使われるもの。あるいはコミットにも。
そんなわけで、通常のsvnと違い後述のような性質を持ち、プラグインを多用する場合のsvn用途には使わない方がよい。
svnliteの特徴
- ライブラリはすべてスタティックでリンクされる。
- インストール直後からすぐに使えるし、単体で動く。しかし機能制限はあって:
- python/perl等のプラグインやAPIのサポートがない。つまり:
- python/perlに依存しないのでコンパイルはすぐに終わるし,
- python, perlのバージョンアップに影響を受けない。
- 注: subversionの依存は凄まじく、普通にインストールすると沢山のお友達を連れてくる都合上、/usr/local配下で238Mバイト消費。
- デフォルトでは"svnlite"としてインストールされる。“svn"ではない。だから:
- subversionを別にインストールしても安心。
- make.confでWITH_SVNとすると、svnとしてインストールされる。
- make.confでWITHOUT_SVNLITEとすると、svnliteは無効に。
詳細は以下。
http://svnweb.freebsd.org/base?view=revision&revision=251886
あるいは下記から始まる熱い議論。
http://lists.freebsd.org/pipermail/svn-src-all/2013-June/070250.html
FreeBSD 10.0-BETA1では1.8.1相当。
$ svnlite --version
svn, version 1.8.1 (r1503906)
compiled Oct 13 2013, 01:33:45 on bikeshed-green-indigo-orange-freebsd
似たものにsvnupがあるが、2013年6月の時点で問題がありベースシステムへのマージは見送り。(問題にはコアダンプも含まれる…)