<a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4106036525" class="asin"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41N3mPn4ZYL._SL75_.jpg" alt="新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論" title="新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論" class="asin" /></a>



全体的に、説明が足らない気がした。



こういう話を一般的にわかりやすく書くのは「生物と無生物のあいだ」の人が上手だと思った。



進化論のうち、環境が生物を選ぶという、環境説の話。



産業革命後のイギリスが、煤煙で木の幹が真っ黒になると、もともと白っぽい蛾がかなりの短期間で黒く変化したように、進化というのは思ったよりも早く進行する。また、このように、環境の変化が生き残る生物を選びとる。



で、変化というのは、いつ何時訪れるか分からないので、下手に最適化してしまうと次の変化を生き残れない。



だから、ある環境で最も強いものが生き残るのではなく、そこそこ適応しているレベルの方が有利。



また、環境になるべく依存しない仕組みをもつものが有利。



面白かったのが次の2点。



安定期であっても、遺伝子は常に変化していること(中立説)。種として次の変化に対応できるようバリエーションを増やしているんだと。



過去に大絶滅は5回起こっているが、実は今が6回目の大絶滅期。つまり人間のせいで種の数が激減しているということ。



1/18読了