俺のショパンに対する評価は、甘ったるい曲ばっかり書くヒモ野郎というようなものであった。ただ、彼には「革命」とか、たまに感情が爆発したような曲もあったりして、実はすごく屈折してるんじゃないのか、とは思っていた。
そして先日。
NHKの「[名曲探偵アマデウス](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC_%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A6%E3%82%B9)」を観た。
そしたらショパンの曲に対する評価がまったく変わった。
要するに俺がいままで触れていた彼の曲は、数ある作品のうち、皆に好かれるような、したがって俗っぽい曲ばかりだったということ。
この番組では24の前奏曲を扱っていたのだが、メジャーな「雨だれ」以外の曲に、俺がうすうす感じていた彼のひねくれ具合がよく現れていて、むしろこっちが彼の色なんだと思った。