会社のWindowsマシンでOpenSSLコマンドを使ってみた。



バイナリは([http://www.openssl.org/related/binaries.html](http://www.openssl.org/related/binaries.html))で手に入る。



俺の会社では、PCへの暗号化ソフトのインストール、およびデータの暗号化は必須である。



暗号化は大変よろしいのだが、常々思っていたのは、PCがクラッシュしたときのデータリカバリだ。



プロプライエタリな暗号化ソフトなので、有事の際にはきちんと復号出来るのか非常に不安だ。



あくまでも想像だが、一般のツールは使えず、通常はその暗号化ソフト付属のツールでしか復旧は出来ないように思える。






つい先だって、Windows2000で、NTFS上での圧縮ファイルが破損するという話があった([slashdot.jp](http://slashdot.jp/~oops/journal/) , [2ch](http://pc8.2ch.net/test/read.cgi/win/1151414872/)[dat落ちしてるかも] 今では修正パッチ提供済み)。



NTFSもプロプライエタリものだが、超メジャーであったせいで、LinuxやFreeBSDが対応しており、それらOSから復旧を試みることができた結果、偶然にもFreeBSDから壊れたファイルを読むことが出来たそうな(これは別にFreeBSDが優れているという話ではなく、あくまでたまたまOKだっただけ)。






きっとこの暗号化ソフトもメジャーであればあるほど、外部ツールは充実されるんだろうが、メジャー度は正直よく知らない。



最終的には、ソフトベンダにお金払って復旧してもらうんだろう。たぶん。






まあそんなわけで、素人の俺様が考えるに、暗号化ソフト(と言っていいのか知らんが)は、オープンかつメジャーなものが良いと思った。



翻って俺の会社の話。



業務で生成した成果物は共有のファイルサーバにアップしているので問題ないのだが、問題は業務関連だが個人用のデータ。



要するにメールのデータなどだ。



もちろん、個人のデータであっても、業務上のデータであるので、緊急時には管理者がバックドアなりマスターキーなり何なりで復号するのは当然だが、普段の話として。



一応、会社は吊しのNASに、社員ごとのフォルダを用意してくれているのだが、そこに生のデータをアップするのは抵抗がある。



かといって個人持ちの外部記憶装置は禁止なので、フラッシュメモリ、USBのHDDは使えない。






ということで、前半で述べた俺様判断の結果により、オープンかつメジャーなOpenSSLで暗号化し、その後にNASにアップすることにした。



なんかあったらWindowsだけじゃなく、LinuxやFreeBSDその他で復号出来るし。






冒頭で書いたとおり、Windows用のバイナリは([http://www.openssl.org/related/binaries.html](http://www.openssl.org/related/binaries.html))で手に入る。



c:\OpenSSL\binにインストールされるのでパスを通す。



OpenSSLは使えるオプションがクソ多くて混乱するが、[@IT](http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/securitytips/026openssl.html)に使用例が載っていた。



一応、ここにも使用例を載せておく。



書式
  openssl <暗号化方式> <-e:暗号/-d:復号> -in <オリジナルのファイル名> -out <暗号化されたファイル名>
サンプル
  (暗号化)



  openssl des -e -in test.doc -out test.doc.crypted



  (復号)



  openssl des -d -in test.doc.crypted -out test.doc
試しに暗号化されたファイルの頭をダンプしてみたらSaltedになっていた。きちんと暗号化されてるようだ。