先日、アメリカに持っている口座の明細が届いた。
入出金も特になく、チラッと見て書類箱に放り込むのが常なのだが、今回はちょっと違った。
通常の明細のほかにもう一枚、見慣れない紙が入っていたのだ。
なんだこれとよーく見てみると。
「ホームレスのための慈善活動基金」という謎団体への、$450への支払いが滞っている旨の督促状であった。何じゃそりゃ。まったく身に覚えがない。
よく確認してみると、支払期限は5/25であった。その結果、延滞料金その他含め$600にふくれ上がっている。
クレジットカード番号がどこかから流出したのか、とか、この慈善団体の陰には謎の組織が、とか想像が一瞬にして広がったのだが、まずは確認しなければならない。
で、銀行からの回答。
全く関係ない他人への督促状が、誤ってあなたの明細に同封されてしまいました。すまん。
本文を引用すると"it was due to human error".だそうである。
今回は何の被害もなく事は済んだが、human errorで大ダメージを食らうことだってある。
洒落にならないが、思えば在米中こんなことは茶飯事だった。
どんな時でも気は抜けないのである。
気を抜けないポイントはいくらだってあるが、その一つに各社からの明細は絶対にチェックしたほうがよい。ガス電気水道TVといったutilityを含め、銀行、クレジットカード、何かの購読、全てである。human errorでとんでもない請求されてる可能性があるから。
実際、ケーブルTVのチューナーが2台分チャージされていたとか、引っ越してるのに古いアパートメントでの請求書が続けて来ていたこともあった。
さらにまた、問い合わせの結果、上記のように担当者が大丈夫と言っても信用してはいけない。その担当者と督促を行う部署の連絡が上手くいかない可能性だってあるのだ。というか、むしろその方が多いんである。
今回のケースでは、とりあえず先月の明細と今月の明細をチェックし、不明な金額が引き落とされていないことを確認したが、来月の明細でも、同じく不明な金額が引き落とされていないことまで確認して、やっと安心できるのである。
日本でのぬるい生活の中、電撃のようにアメリカでの暮らしを思い出した一件だった。