幾日か前に久しぶりに、本当に久しぶりにクラシックのコンサートに行った。



世はモーツァルト生誕250周年で、どのコンサートもモーツァルトの曲ばかり。



俺の行ったコンサートでも、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークが演奏された。メインは別の。






やはりリアルのホールの響きは素晴らしかったのだが、演奏を聴いていて、テンポが速く感じてしまった。



もうちょっとゆっくり弾けば、そこここのフレーズでもっと沢山の事が出来るのにもったいない。






自分の頭の中に、理想のフレーズ、理想の演奏があって、目の前の演奏とそれがことごとく異なる場合には、やっぱり結構なストレスになる。



録音ものにも自分の好みと似た演奏がない場合、自分で弾いてしまうか、そんな技術もない場合にはスコアや楽譜を眺めて頭の中で音を鳴らす他ない。






知り合いのピアニストは「人の演奏を聴くよりもスコアを見ている方が楽しい」と言っていた。



最近、彼の言ったことがよくわかるようになった。