赤毛のアン(アニメ)を観ている。
微笑ましい内容だけに、殺伐とした状況にいる俺は楽しんでいる。
また、アンの心のインプットとアウトプットが予想を超えていて、彼女の心の中身がちょっとした小宇宙に思えて面白い。
隣の画像は[Wikipedia(英語)](http://en.wikipedia.org/wiki/Anne_of_Green_Gables)より。Donna Greenという人の絵。
で、観ている赤毛のアンは、ハウスの世界名作劇場の第5作として1979年に放映されたもの。
全50話。
50話と聞くと少しのけぞるが、30分番組であることを考えると、米国ドラマ24の1クールより少し長い程度である。
スタッフには宮崎駿、高畑勲、近藤喜文(「耳をすませば」の監督)、富野喜幸(ガンダムの人)など、錚々たるメンバーが並んでいて驚く。
ただし内容は原作にほぼ忠実に作られている。原題はAnne of Green Gables。作者はルーシー・モウド・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery)。
日本では村岡花子訳のものが有名である。俺もこれで読んだ。新潮文庫から出てる背表紙が赤いやつ。
この村岡花子という人が、アンを初めて日本に紹介した人なのだが、戦時中に訳され、戦後しばらく経ってから出版されたなど、ちょっとした紆余曲折があったようだ。内容は下記サイトに詳しい。
[http://club.pep.ne.jp/~r.miki/index_j.htm](http://club.pep.ne.jp/~r.miki/index_j.htm)
ところで、普段はオープニングやエンディングにリストされる人の名前など見ない、というか飛ばしてしまうのだが、それぞれにかかる曲が不思議でじっくり聴いてしまい、それで気がついたのだ。
曲が不思議、というのは、なんかこう、聴いていて考え込んでしまうような曲としかいいようがない。
調べてみたところ、三善 晃という有名な作曲家が作ったらしい。別の機会に他の曲も調べてみようと思う。
あるカナダ人によると、「日本では赤毛のアンがすごく有名だと学校で習った」と言っているくらいで、本国よりも日本でのほうが有名らしい。
事実、[Wikipedia(英語)](http://en.wikipedia.org/wiki/Anne_of_Green_Gables)にもそのような記述がある。「日本でアンは国民のアイドル」- The novels have a huge national following in Japan, and Anne is an icon there. -(俺訳) ちょっと言い過ぎか?
また話は変わるが、Green Gablesという言葉。小説を読んだときからの疑問であった。辞書を引くと切妻と出てくる。
で、その切妻がよく分からなかったのだが、Wikipediaは本当に便利だ。調べてみたところ、建築用語で屋根のタイプを表すもの。切妻とは簡単に言うと、本を開きページ面を下にして立てた形状のものを言う。
よってGreen Gablesは緑の切妻屋根。
おお。言われてみれば確かにアンの家は緑の切妻屋根である。
ちなみに、この家にはきちんとモデルがあって、これも[Wikipedia(英)](http://en.wikipedia.org/wiki/Green_Gables)の写真を参照してもらうとよく分かるが、作者のいとこ所有の農家である。アニメの家とそっくり、というかきちんと調べて描いているのがよくわかった。
そんなわけで、あと三十数話、じっくり観るのだ。
参考リンク
[赤毛のアン(Wikipedia(日))](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%AF%9B%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3)
[赤毛のアン(アニメ)(Wikipedia(日))](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%AF%9B%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3_%28%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%29)